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旬の食物繊維 「粕汁」

2019年02月15日

強い寒波の到来で、中からも温めないと、なかなかポカポカしてきません。
こんな日の夜は、粕汁に限ります。
酒粕って、言ってみれば日本酒の搾りかす。ということは、なんとなく想像できますよね。
そう、食物繊維が多いんです。
白米にだって、多くはないですが食物繊維があります。
そして酒造りの工程で、実は食物繊維が増えます。
まず米麹。
米を蒸して、麹菌を振りまいて、育てます。
麹菌の体、菌糸(きんし)は、細胞壁で包まれていて、この細胞壁というのは食物繊維の塊です。なので米麹には、米の時よりも食物繊維が増える、というわけです。
まだ終わりません。
米麹と蒸した米と水に酵母を入れると、発酵してお酒になりますが、この時、酵母がめちゃくちゃ増えます。
酵母の体も細胞壁に覆われいて、ここでも食物繊維が増えます。
そして、アルコールが増えて、いい感じになったもろみを搾ると、透明な日本酒が滴り落ちて、後にはお酒となって溶け出していない「かす」が残る。
こうして、食物繊維たっぷりの酒粕が出来上がるのです。
豆乳でも、果汁でもなんでも、搾りかすには食物繊維が残るものなんですね。
この酒粕で根菜やら、きのこやら、こんにゃくやら、これまた食物繊維たっぷの具材を煮込んでできるあつあつの粕汁は、まあもう、食物繊維があふれそうになってます。
これ毎日食べてたら、食物繊維不足も風邪も吹っ飛んじゃう。
ファンファイバーも要りません。